都立入試は基本的には全員が同じテストを受けることになります。
しかし、特定の高校のみ自校作成問題と呼ばれる入試問題が出題されます。
ここではその特徴と学校ごとの対策をまとめました。
自分の志望校の対策をしっかりみて実践してください。
※随時更新中!
自校作成校の対策問題
教材は教材倉庫にも置いてあります。
都立入試で出題された漢字の『書き』の過去問(R3年~S62年までの35年分とS57年までの漢字)
都立入試で出題された漢字の『読み』の過去問(R3年~S62年までの35年分とS57年までの漢字)
自校作成問題の対策
青山高校の傾向と対策
国立高校の傾向と対策
立川高校の傾向と対策
戸山高校の傾向と対策
西高校の傾向と対策
八王子東高校の傾向と対策
日比谷高校の傾向と対策
国分寺高校の傾向と対策
新宿高校の傾向と対策
隅田川高校の傾向と対策
自校作成問題とは
自校作成問題は、進学重視の高校でのみ行われる独自問題です。
内容は、各学校が求める生徒を選抜できるような検査問題となっています。
一般的な都立入試と問題が異なり難易度が高いことで知られ、過去問も学校ごと販売されています。
『グループ作成校』とは違うの?
グループ作成校は2017年までの呼び方です。
2014年度の入試時点では、進学指導重点校、進学重視型単位制高校、併設型中高一貫教育校の3つのグループに分けていました。
この学校を「グループ作成校 」その他の都立高校を「共通問題校 」と分類しています
しかし2018年度の入試から、進学指導重点校と進学重視型単位制高校が形式を変更し、2013年以前の自校で問題を作成する形式になりました。
併設型中高一貫教育校もまた、入試問題をグループ作成しています。
日比谷、西、国立といった進学指導重点校の入試が難化したのはこの時期からです。
自校作成問題が出題される学校
自校作成問題が出題される高校は16校あります(令和3年時点)。
進学指導重点校
日比谷、戸山、青山、西、八王子東、立川、国立
進学重視型の単位制高校
新宿、墨田川、国分寺
併設型中高一貫校
白鷗、両国、富士、大泉、武蔵
その他
国際
自校作成校の合格実績は
自校作成問題で優秀な生徒を多く選抜していることもあり、合格実績には難関大学が並んでいます。
「そもそも頭がいいのだから当たり前だろう」と思うかもしれません。
しかし、それだけで東大に合格できるわけではないですよね。
高校に通う3年間で、東大に合格できる力を身に付けさせるカリキュラムが整っています。
現役の東大合格者は次の通りです。
日比谷高校の東大合格者
2018年:33名 2019年:29名
西高校の東大合格者
2018年:10名 2019年:14名
自校作成問題の科目
進学指導重点校と進学重視型単位制高校では、国数英の3教科が自校作成問題です。
併設型中高一貫校はグループ作成問題で、国際高校では英語のみ自校作成になります。
同じ問題は解かないの?
社会と理科、英語のリスニングはすべての学校と共通の問題を解きます
※国際のみ英語リスニングは独自問題です。
【重要】自校作成問題のポイント
自校作成問題を出題する学校に挑戦するには、いくつか覚悟しなければいけないことがあります。
出願の基準にしてみてください。
①自校作成校に挑戦する実力は
まず都立入試の共通問題で9割が取れる程度の力がないと無理です。
単なる知識だけでなく、思考力、判断力、応用力、表現力が試される、難易度の高い問題となっています。
公立高校であるため、勉強する単元は同じです
しかし日比谷など最上位校の問題は、学校や塾の先生でも簡単には解けない難易度の問題があります。
教科書レベルの問題は完璧でないと立ち向かうことはできないでしょう。
②自校作成校の併願はどうする
自校作成問題の出題校は上位校になるほど国立や私立難関校との併願が増えます。
つまり日比谷や西高を受験するのであれば、併願校は以下のような学校が望ましいです。
【自校作成の併願】
開成、筑駒、渋幕、筑波大付属、お茶の水女子大付属、学芸大附属、早慶付属、豊島岡女子
これらの学校に合格できるレベルにならなくてはいけません。
かなり難易度の高い問題を解くことができる力をつけることが必須です。
③『解ける』だけでは足りない
高難度の問題をとけるようになっても安心はできません。
自校作成問題では、時間が足りないという難関があります。
国語や英語の長文は、他校の共通問題よりもかなり長い文章です。
しかし、試験時間は共通の1教科50分しかありません
当然問題の難易度も高いので、絶対的に時間配分が重要です。
自校作成問題の共通の対策
学校ごとに分かれてはいますが、他の自校作成校の問題は解けるようになっておきましょう。
難易度は同程度で傾向も似ているので有効です。
また、併願する私立の問題は完璧にしてください。
難易度の近い問題をたくさん解くことを重視しましょう。
まとめ
自校作成問題に対応するためには、難易度の高い問題を素早く解けるようになることが必須です。
過去問は必ず解いて、傾向を捉えておきましょう。
また、過去問は各学校のホームページで見ることができます。
時間が空いた時にすぐ見れるような状態にしておくといいでしょう。