化学変化やイオン、気体や水溶液の性質についての単元です。
これも実験や観察結果をもとに問題が出題されます。
薬品とか元素記号とか、覚えることが多て苦手です…
逆に言えば、覚えるべき重要語句だけ頭に入っていれば半分以上正解可能です
化学反応式や水溶液の反応の簡単な覚え方もあるのでノートにまとめながら勉強していきましょう。
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都立入試化学の傾向とポイント
都立の化学は4点の問題が3問か4問出題される配点12~16点の4択選択問題です。
年度によって出題数が変わるので要注意です。
【実験1を行う】⇒【結果1が出る】⇒【実験2を行う】⇒【結果2が出る】
この順に説明文が書かれ、実験の結果を追っていきます。
問題はこの実験か結果のどちらかについて条件や組み合わせを解答します。
特に酸化と還元、電気分解と化学電池、中和の出題頻度が高いです。
計算問題も出題されるので実験後の質量や濃度の出し方も覚えておきましょう。
都立化学の解き方のコツ
選択問題についてはまず2択に絞ります。
絞り方は他の大問と同じなので必ず確認してください。
都立理科大問1⃣小問集合のコツ組み合わせの種類は実験の結果や比較についての説明が中心です。
【実験で出た物質と気体】
【実験後のビーカーの様子】
【試験管A,Bの物質の名称】
どんな実験でどんな結果が生まれるかを覚えていれば大丈夫です。
実験の絵と図に注目
実験についての説明は教科書に描かれているものとほぼ同じです
説明の文が分かりにくければ、どんな実験をしているかを絵か図で判断しましょう。
何がどこに配置されているか記載されているので、それがどんな実験だったかを思い出してください。
グラフの書き方はシンプルに
グラフを書く問題は表の情報に従って書けばそれで正解です。
こんな簡単に書いていいのか不安です…
グラフの問題に難しいのはないので、項目の見間違いだけ注意してください
ただそそもそも見方が分からなければ解けないので、事前に練習は必須です。
化学反応式の書き方
化学反応式はどんな反応だったかを覚えていれば問題ありません。
忘れてしまった場合は条件について絵で書いてみてください
例えば【2H₂O】の反応にをHを○、Oを●として書いてみます。
【○●○,○●○】⇒【○○,○○】【●●】
数字で考えるとややこしいので視覚的に考えましょう。
これだけでは足りないと思いますが、長くなってしまうので詳しい解説は別でやります。
【重要】傾向の変化
2020年に傾向の変化がありました。
化学反応式のヒントがなくなって、全部書いて解く問題になってます!
実験についての説明問題がも特徴的ですね
「①の比較から、デンプンは2の働きによって~」と③まで続き、①②③それぞれに入る言葉を選択肢から選ぶ問題です。
化学でも今後同様の問題が出てくるでしょう。
しかし問題の内容が基礎レベルなことに変わりありません。
実験の結果だけでなくなぜその実験をするのか、その過程の理由について学んでおけば大丈夫です。
都立化学の勉強方法
①覚えておくべき重要語句
得点に繋がりやすい重要語句のまとめです。
これ以外にも大切なことはありますが、最低限覚えてください
【原子とイオン】
⇒原子:原子核とその周りをまわる電子からできている
⇒イオン:電子を失った+のものは陽イオン、受け取った-のものは陰イオン
⇒電離:物質が水に溶けて陽イオンと陰イオンに分かれること
⇒電池:化学エネルギーを電気エネルギーに変えて取り出す装置
【酸とアルカリ】
⇒酸:電離してH⁺(水素イオン)を生じる物質。塩化水素や硝酸など
⇒アルカリ:電離してOH⁻(水酸化物イオン)を生じる物質。水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなど
⇒pH:PHが7の時に中性。7より小さいと酸性が強く7より大きいほどアルカリ性が強い
⇒中和:酸性とアルカリ性の水溶液を混ぜた時に互いを打ち消しあう性質
【酸化と還元】
⇒化合:2種類以上の物質が結びついて別の物質ができること
⇒酸化:物質が酸素と化合すること。酸化銅、酸化マグネシウムなど
⇒還元:酸化物から酸素が奪われること。酸化銅+炭素⇒銅+二酸化炭素
②実験の方法,道具,結果はセット
実験の方法やその名称は頻出問題です。
実験に使う物質も覚えておけば、選択肢を見ただけで答えが分かるようになります。
気体の集め方や物質を生じさせるための組み合わせもまとめて覚えておきましょう。
まとめ
覚えることも多いですが、実験の名前や物質名は非常にシンプルなものです。
名称が長いために避けがちですが、覚えれば必ず解答できる分野です。
教科書レベル以上の問題は絶対に出題されないので最後まで諦めずに学習を続けましょう。